〈解説〉農家意見交換会
1月になり、みかんの出荷のピークが過ぎたことで、2017年度のプロジェクトの取り組み成果がほぼ見えてきました。
次年度は生産性向上や新規就農者支援など取り組みテーマを拡大する予定で、今後も着実に成果を上げていくためには、農家の方々の意見やアイデアを取り入れながらプロジェクトを進めていくことが大切だと思い、1月24日、初めての農家意見交換会を開催し、若手のみかん農家を中心とした16名に参加していただきました。
説明会のような単なる情報発信の場ではなく、減少していく農家数や増加していく耕作放棄地などの具体的な予測数値を提示し、有田市のみかん産業が抱えている課題についてリアリティを感じてもらい、参加農家にお互いの意見やアイデアを交換してもらえるように工夫しました。
結果、非常に活発な意見が交わされ、参加者からは、「将来に対して危機感を持っていても自分だけでは何をどうすれば良いのか分らなかったので、他の農家と議論できる機会はとても貴重だった」という感想をいただきました。
また、終了後のアンケートでは、回答者全員から「将来に危機感を感じ、自分たちでも何かしたい」という積極的な回答を得ることもでき、農家同士で議論しアイデアを出し合う場を持つことの重要性を再認識しました。
私たちは、有田市でのプロジェクトが一過性の課題解決ではなく、地域に根付き、プロジェクトが終了した後も地域の人たちの力で継続的な課題解決を行っていけるような基盤を作りたいと考えています。
プロジェクトでは今後、この意見交換会を次のステップにどのように繋げていくのかを検討するだけではなく、農家同士で交流できる場作りを積極的に実施します。
この記事を書いたメンバー
斉藤 亜紀
プロジェクト事務局担当