リクルートの農業支援

リクルートの地域支援への想い

リクルートは2016年4月、都市部と地方の不均衡を是正して、地方を元気にすることで日本の持続的な発展に寄与するため、地方創生プロジェクトを発足しました。
そして2017年度から和歌山県有田市・長野県小布施町と協働し、「地域で輝く人を増やしたい」という想いで農業を主軸に据えた地域支援に取り組んでいます。

私達は地域の持続的な産業振興には、地域の人たちが主体的に地域の課題解決に取り組むことが大切だと考えます。そのため、プロジェクト活動の進め方として、リクルートが一方的に課題や解決施策を提示することはありません。
このプロジェクトでは地域の人々と共に議論して課題を見出し、解決施策を共創していくことに重点を置き推進してきました。

アクティビティ01 アクティビティ02

プロセスが生んだ活動成果

「地域の人が主体的に地域の課題に取り組む」というプロセスを実現させるため、リクルートが創業以来培ってきたケイパビリティ(優位性を生む組織的能力)を最大限に活かしました。

リクルートのケイパビリティ

プロセスが生んだ成果_図01

プロセスの活動成果事例

CASE
1

ビジョンシェアのケイパビリティを活かした事例
~有田市・施策と目標値の設定プロセス~

STEP1

定義の曖昧なビジョン(ありたい姿)を具体的な要素に分解し、実態数値と予測数値を可視化する

2027年に向けたアスピレーション(手なりの場合)

2027年に向けたアスピレーション(手なりの場合)

何も対策しない場合、2017年以降10年間で生産者が2,163人から1,585人、耕作面積は842haから631haまで減少。産業規模は57.7億から43.4億円となる。

STEP2

長期目標を具体的数値で定める

2027年に向けたアスピレーション(目指す姿)

2027年に向けたアスピレーション(目指す姿)

高単価販路拡大・新規就農者受入を実施、生産性向上により1人当たりの耕作面積を0.58haから0.86haに増加(生産量 17,033kg ⇒ 25,334kg )し、2017年時点の産業規模を維持する。

STEP3

長期目標に基づき、施策を決め、短期目標数値を設定

有田市との協働プロジェクト3年後に向けた2018年度KPI

有田市との協働プロジェクト3年後に向けた2018年度KPI

トップ95農家を対象に、2017年度の単価増の取り組みの拡大させるとともに、生産性向上と、新規就農者獲得の検討を開始。

STEP4

短期目標を月別に分解して活動計画を立て、ミッションツリーでマネジメント

目標管理のためのミッションツリー

目標管理のためのミッションツリー

達成したい目標に対して月別のゴールを設定し、月次モニタリングで進捗確認を行っている。各月の進捗予定を期首に作成して、月次モニタリングの前に進捗結果を入力し、メンバー間で共有している。

↓

「産業振興」という曖昧な目標を具体的な数値に落としてプロジェクトメンバー全員で共有したことにより、全員が同じ危機感と課題認識を持ってプロジェクトに取り組むことに成功。

CASE
2

業務設計&目標管理のケイパビリティを活かした事例
~有田市・ふるさと納税拡大の取り組み~

業務設計&目標管理のケイパビリティを活かした事例_図01
↓

目標達成のために数値にこだわって何度でも繰り返し検討し、粘り強く施策を実施したことで目標を上回る成果を達成した。また、徹底したPDCAサイクルの実施が目標達成に向かって「やり切る」意識を育んだ。

CASE
3

ブランディングメソッドのケイパビリティを活かした事例 
~有田市・新販路拡大の取り組み~

STEP1

「高品質なみかん」とは何かを定義する→
甘味と酸味が絶妙にバランスしたコクのあるみかんと定義

定義の曖昧なビジョン(ありたい姿)を具体的な要素に分解し、実態数値と予測数値を可視化する。
何故高品質なのかを、具体的な言葉で解説するリーフレットなどを制作。

STEP2

高品質なみかんに適した価格を市場データに基づいて設定

高品質なみかんに適した価格を市場データに基づいて設定。

STEP3

みかんの価値をわかりやすく伝えるための知識をポイントに絞ってテキスト化し実践を交えて講座を行った

  • 販路拡大のための基礎知識を講義
    販路拡大のための基礎知識を講義
  • ロールプレイを用いて実践的な講義を実施
    ロールプレイを用いて実践的な講義を実施
  • ロールプレイを用いて実践的な講義を実施
    写真の撮り方など商品を魅力的に伝えるスキルも養成

STEP4

商談会に実際に出展したり、フリマアプリを活用して農家が自らの力で新しい販路を拡大するサポートを徹底して行った

↓

新しい販路を拡大するために必要な知識・スキルを講義し、農家の「自分の作ったみかんの魅力を「自分の言葉で伝えて、自分の力で販売する」力を養成。農家が自分の力で新しい販路の開拓に成功。

プロジェクトの活動成果

プロジェクトで取り組んできた施策は、この2年間で以下のような成果を生みました。

有田市とのプロジェクト

有田市とのプロジェクト

小布施町とのプロジェクト

小布施町とのプロジェクト

持続的産業振興に向けて

この2年間、リクルートは地域と一体となって課題に取り組み、成果を共創することが出来ましたが、それで終わりではありません。大切なことは、一時的な成果に満足するのではなく、継続して課題解決にチャレンジし、成果を拡大し続けることです。

このプロジェクト活動を経験したことで、プロジェクト協働地域では更なる産業振興に向けて地域独自の課題解決活動が始まっています。
有田市では、今年度リクルートが主導して行っていた販路開拓講座を、次年度は有田市単独で実施することが決まっています。また高品質なみかんのブランディングのため、市役所の組織を超えてブランドコンセプトを統一し、新規就農者向けのパンフレット制作や有田市認定みかんの販促活動を実施していくことになりました。
小布施町でも、この2年間での成果をさらに拡大していくため、次年度以降は地域農産品の売上拡大に向けた活動が始まります。

そして、リクルートも更なる挑戦を続けていきます。2018年度、有田市とのプロジェクトではさらなる地域活性化のための仕組みとして、新規就農者獲得モデルを構築しました。
この新規就農者モデルは、新たに農業にチャレンジする人の「農地取得」、「就農後の収入」、「技術習得」といった課題を同時に解決するだけではなく、廃業希望農家の農地を有効に活用し、既存農家の売上向上にも貢献出来るモデルです。
この構築したモデルが、狙った効果を上げることが出来るのか、真価を問われるのはこれからです。
今後リクルートではこのモデルの効果検証を継続的に行い、地域にとって定着し拡大し続けるモデルとなるよう、検討を続けていきます。

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