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〈解説〉生産性向上:ドローンの農薬散布実証実験

農業を魅力的な仕事にするための収入増の支援は欠かせません。 

プロジェクトでは、農家の収入を「販売単価×販売量=収入」で考えており、 2017年度からみかんの販売単価(卸売単価)の向上に取り組んでいますが、2018年度は生産性向上支援にチャレンジします。 

労働時間を増やさずに、今よりも多くのみかんを栽培するには、人手に頼る方法ではなく、新しい技術の導入が必要です。その新しい技術の候補として、2018年度はドローンによる農薬散布実証実験を行うことになりました。現在、ドローンによる農薬散布は平地の稲作では導入されている事例がありますが、傾斜地の果樹に対する農薬散布事例はほとんどありません。プロジェクトの実証実験は日本の農業の中でも先進的な取り組みと言えます。 

ただし、傾斜地でのドローン操作は、果樹に対する高度を一定に保つことが非常に困難で、難易度の高い実験となります。そこで、ドローン技術の提供企業として測量技術に定評のある企業と提携し、有田市の急傾斜地にある園地を借りて実験を行うことになりました。 

2018年6月に第1回目の散布実験を行うことを皮切りに、合計4回の散布実験を行う予定です。散布に使用する農薬は、みかんの黒点病を予防するための殺菌剤(ジマンダイセン水和液)で、実験の主な検証観点は、以下の4点です。 

1.急斜面における散布対応の可否 

2.散布状態(散布密度、ムラ)の検証 

3.作業効率改善の内容・レベルを確認 

4.実際に導入する場合のコスト、課題の抽出 

この実験で、急斜面の園地に対してドローンで農薬をムラなく散布できるかということに加え、農薬散布作業時間がどの程度削減可能なのかも検証し、実際に地域に導入することを見据えた検討も行っていく予定です。 

実験は始まったばかりで、越えなければならない壁は高いですが、粘り強くみかん栽培の生産性向上の可能性を探っていきたいと思います。 

 

※写真は9月に撮影したものを転用しています

 

 

この記事を書いたメンバー

斉藤 亜紀

プロジェクト事務局担当

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