都市部と地方の不均衡を是正し、地方を元気にすることで日本の持続的な発展に寄与したい。そんな想いから、リクルートは2016年4月に地方創生プロジェクトを発足しました。
とはいえ、どんな取組みを行うか、最初から具体的に決まっていたわけではありませんでした。そこで、私たちプロジェクトメンバーは、いろいろな地域を訪問することから始めました。地元の方と接して、地域のことを知るにつれて、地域が抱える多くの課題と出会いました。なかでも、中山間地域の抱える課題の大きさを感じたのです。
日本の国土面積のうち、約7割を占める中山間地域では農業従事者数の割合が相対的に高く、農業が地域の重要な機能を果たしています。この中山間地域には日本の耕作面積の約4割を占める農地があり、ここからとれる多種多様な農作物がわたしたちの食文化を豊かなものにしています。また、土壌侵食防止や土砂崩壊防止などの観点で、災害の多い日本の国土保全に不可欠な機能でもあります。
しかし、傾斜地は農業に適しているとは言い難く、気象や日照条件等により栽培可能な作目や収量が制約を受けること以外にも、機械化が困難で大規模な営農が難しいという側面があり、生産性の向上が困難で結果的に農業所得が上がらないという構造が続いています。
そのため後継者や新規就農者が不足し、耕作放棄地が増加しています。
今後、高齢化した農業従事者の減少などにより、中山間地域において農業の果たしている機能が失われることは、その地域だけではなく日本全体の持続性の観点からもマイナスとなります。
解決が簡単ではないからこそ社会貢献活動(CSR)として取り組むとの決意の下、リクルートの地方創生プロジェクトは、対象地域を「中山間地域の人口5万人程度の自治体」とし、「農業の課題解決支援」を通じて、「地域で輝く人を増やす」活動をしてまいります。
2018年6月に、㈱リクルートホールディングスの株主総会で投影された映像です(所属は2017年当時のもの)
花形 照美
プロジェクトマネジャー
新卒でリクルートに入社以来、数多くの事業及び職種を経験。2011年3月の東日本大震災の復興支援活動に関わり、地域の課題とポテンシャルの両面に気づく。
小林 慶太
有田市との協働プロジェクトリーダー
みかん農家の生産性向上・新規就農者支援スキームづくり担当
システム開発、新卒採用のコンサルを経て、リクルートメディアコミュニケーションズ(現リクルートコミュニケーションズ)入社。各種サイトの業務設計、商品開発を経て、現職。
片野 可那恵
プロジェクト事務局担当
営業職や事業企画などを経て、2018年6月よりリクルートの地方創生プロジェクトに参加。
沢登 次彦
じゃらんリサーチセンター長・とーりまかし編集長
1993年入社。2002年10月に旅行事業へ。関東近郊観光地のエリアプロデューサーとして地域活性に携わる。2007年4月より現職。観光庁を始め中央省庁や地方自治体の各種審議会委員を務める。
松下 和代
有田市との協働プロジェクトメンバー
広告代理店のプランナー職を経て、リクルートコミュニケーションズ入社。
全国各地の観光プロモーションのプランニング、ディレクションなどを経験。
菅野 英介
有田市との協働プロジェクトメンバー
映像制作会社、出版社の宣伝部門を経て、リクルートコミュニケーションズ入社。クリエイティブディレクターとして大学のブランドマーケティング、移住促進のコミュニケーションプランニング等に従事。関西在住。
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