11月1日(木)、NHK「あすのWA!」(和歌山県域 18:30~)で、有田市認定みかんの特集が放送されました。
有田市認定みかんとは、平成22年度に創設された「有田市原産地呼称管理制度」の厳しい基準による園地審査および官能審査に合格した最高品質のみかんです。その品質は、抽出検査で糖度が12度以上、酸度が1.0%以下などの基準を満たすもので、味や外観など厳格な検査を通過し、総合的なバランスに優れています。官能審査の委員には世界的にも著名なパティシエやマスターソムリエなどが名を連ねています。
みかんの栽培は台風など天気の影響を受けやすく、収入が不安定であることや、傾斜地での栽培作業は高齢化した農家には負担が大きいため、みかん農家の数は年々減少しています。その打開策として、高品質みかんに有田市がお墨付きを与えて、農家を後押しする制度が始まりました。
有田市ふるさと創生室 室長の成田さんは、「認定をとることがひとつのモチベーションとなっていると思う。市場での評価も高くなり、販路拡大やより高単価で販売することができる。」とお話しされ、
毎年認定みかんの審査に通過している、みかん農家の石井さんは、「みかんの栽培には本当に気を使う。木に水分を与えないで、夏はできるだけ我慢させている。ここ3~4年はそういうやり方で糖度が上がっている。」と認定みかんの審査に向けた栽培の工夫や、リクルートが主催した販路開拓講座の受講や商談会の出展を経て、「美味しいみかんを作ったら買ってくれるとわかった。嫁も30年やっているがようやく面白いと言ってくれた。僕らをみてこうやったら儲かるとか、反映してくるとわかったら若い子たちもついてきてくれると思う。もっと挑戦したらいいと思う。」とお話されていました。