ついに東京の小売店での販売開始
11月上旬、プロジェクトで開拓した関東圏の大手小売店にて有田みかんの販売が始まった。みかんのサイズを問わず、市場の平均的な卸売単価よりも高い価格での取引が成立したのだ。
このプロジェクトで初めて知ったことの一つが、「見た目がいいもの」だけをいくら高い値段とはいえ偏って取引してしまうと、結果「見た目は今一つだが味がよいもの」や、「通常規格(と思われている)サイズ以外」のみかんの市場出荷が難しくなるということだった。
なので、「サイズ、見た目の多少の良し悪し」を含めて「美味しい」ことを条件に、全量買い取りをしていただくという交渉はとても重要だった。
今回は、農家さんと小売店のバイヤーさんが直接対話し、農家さんの作り手としての誇りやこだわり、熱意などが伝わったからこそ取引が成立したのだと思っている。
もちろんここまでのプロセスも大変だった。
まず、価格設定に多くの時間がかかった。僕は、市場の単価を参考にするのではなく、商品である有田みかんの品質の高さに見合う単価を設定したいと考えていたが、農家さんからは市場の平均単価よりも高く設定することについて、「この価格では販売できないのではないか」という不安の声があり、喧々諤々の議論があった。
それでも諦めずに議論を続けた結果、有田みかんの品質に見合う価格を設定し、小売店さんにも納得していただくことが出来た。
この経験から、「自分が誇りをかけて作ったみかんに自信を持ち、自分が作ったみかんに自分で値付けすること」の大切さを学ぶことが出来たのではないかと思う。
さらに、消費者の方へ有田みかんの魅力を伝えるための店頭販促物の制作でも苦心した。
有田みかんの特徴は、ただ甘いだけではなく、甘みと酸味の絶妙なバランスが生み出す深いコクにある。その有田みかんの特徴を一目で分るように伝えるには、どういったデザインにするべきなのか、試行錯誤を繰り返し、最終的に「コクに自信あり」という言葉を全面に打ち出した商品ラベルと、農家さんのこだわりや有田みかんの魅力がより伝わる店頭POPも制作した。
その他にも多くの壁を乗り越え、店頭に有田みかんが並んだ時、僕にとってそれは本当に感慨深く、うれしい瞬間だった。一緒に頑張ってくれた農家さんなど、関わったすべての人に感謝したい。
有田みかんの特徴は、ただ甘いだけではなく、甘みと酸味の絶妙なバランスが生み出す深いコクにある。その有田みかんの特徴を一目で分るように伝えるには、どういったデザインにするべきなのか、試行錯誤を繰り返し、最終的に「コクに自信あり」という言葉を全面に打ち出した商品ラベルと、農家さんのこだわりや有田みかんの魅力がより伝わる店頭POPも制作した。
その他にも多くの壁を乗り越え、店頭に有田みかんが並んだ時、僕にとってそれは本当に感慨深く、うれしい瞬間だった。一緒に頑張ってくれた農家さんなど、関わったすべての人に感謝したい。
この記事を書いたメンバー
佐々木 健介
みかん農家への営業力装着・
販路拡大支援担当